こんにちはFumiko@です。
今回は森永卓郎さんの『増税地獄』を紹介します。
この本は現在の日本の税制を理解したい人や、税負担を減らして低コストで暮らしたい人におすすめの1冊です!
書籍情報
書名:増税地獄 増負担時代を生き抜く経済学
著者:森永卓郎
新書:192ページ
出版社:KADOKAWA
発売日:2023/2/10
著者について
森永 卓郎:1957年7月12日生まれ。東京都出身。経済アナリスト、獨協大学経済学部教授。東京大学経済学部卒業。日本専売公社、経済企画庁、UFJ総合研究所などを経て現職。
主な著書に『長生き地獄』『なぜ日本だけが成長できないのか』『消費税は下げられる!』『雇用破壊』『親子ゼニ問答(森永康平氏との共著)』(以上、角川新書)、単行本『老後のお金大全』(KADOKAWA)など。
『年収300万円時代を生き抜く経済学』(光文社)では、“年収300万円時代”の到来をいち早く予測した。執筆のほか、テレビやラジオ、雑誌、講演でも活躍中。
目次
はじめに
第1章 重税国家ニッポン
第2章 不平等な税・社会保険料制度
第3章 待ち受ける消費増税
第4章 日本経済は世界一健全
第5章 住民税非課税という最強の武器
おわりに
要約:増税地獄
この本のポイント
1. 2021年における国民負担率は48%、今後も増税の可能性あり
(国民負担率とは所得に対しての税金や社会保障費をどれだけ支払っているか。この場合100万円収入があるとすれば48万円租税として支払っている)
2. 公的年金は減少する可能性があり、老後は住民税がかからないレベルに勤労収入を抑えた方が、免税やメリットが多い
3. トカイナカ(都会と田舎の中間)で自産自消のススメ
ポイント1
税金や社会保障費は軒並み増加傾向。さらに低所得者ほど税負担が高くなるような仕組みになっている。
国の財政収入と支出のバランスを±0にするという、財政均衡主義(プライマリーバランス)の立場をとっているので、国の借金がある限り今後も増税する可能性が大。
ポイント2
老後に収入を住民税非課税になるレベルで抑えると、他にも色々な税負担の免除やサービスを受けられる。年金の範囲内で質素に暮らすのがいいと言える。
ポイント3
都会では生活コストがかかるので、都会と田舎の中間のトカイナカで老後を過ごすことを推奨している。太陽光パネルで自家発電し、野菜は自家栽培、井戸水もあればなおよし。
将来年金が13万円程度になっても暮らせるような生活基盤を作ることが重要。
参考文献:神山典士『トカイナカに生きる』
感想:増税地獄
【学んだこと1】日本の税制や政治についてもっと関心を持つべきだ!
そもそもこの本を読んだきっかけは、星座占いで『普段読まないジャンルの本を読むと吉☆』と書かれていたから笑!
でも本当に読んでよかったと思う。
いかに自分が負担しなければいけない税制度について無知だったかわかった。
低所得者ほど負担が多くなるような仕組みなど、この本を読んでいてとても腹が立ったのと同時に、自分が今まで政治に無関心であったことを反省した。
【学んだこと2】日本は実質、無借金経営
日本には負債が1500兆円、資産は1000兆円ある。差し引き500兆円の純債務。
この借金は国債を発行して日銀に買って貰えばチャラになるという主張(私にはこれが正しいのかわからないので森永さんの主張ということにしておきます)にはなるほどー!と膝を打った。
国債が満期になったらまた日銀に買って貰えばいいし、その間に日銀に支払う利息は、日銀が得た利息ということで国民の財産として国庫納付金になり戻ってくる。
私たちはいつも、日本は借金まみれだー増税しないと大変なことになるーと脅されている。
だけど裏金問題や利権争いなどが相当あると思われる日本の政治を考えてみれば、その主張が正しいのか十分怪しいし、もしかしたら森永さんが言うように日本の経営は世界的に見たらむしろいい方なのかもしれない。
【学んだこと3】トカイナカで自産自消の生活
私は前々から、日本はもっと自分たちで食料や製品を作って、自分たちで消費するのが1番いいのではないかと思ってきた。
別にGDPが下がろうとも、人口が減ろうとも、自産自消で仕事も確保できるし、何より価格競争などから自国の製品を守れるのでは?と思ってきた。
そんな中この本ではもっと現実的な各人レベルでの自産自消を勧めていてとても賛同した!
しかも畑で野菜作ったり、自家発電で蓄電したり何だか楽しそう!
老後だけでなく、今から少しずつ始めていったらどうだろう。老後はなるべく心穏やかに健やかに過ごしたい。
Fumiko@による独断採点:★★★★
採点表
★:時間を無駄にした
★★:読まなくてもよかった
★★★:学んだことが1~2つはあった
★★★★:学んだことが3つ以上あった・面白かった
★★★★★:今後も読み返したい
わかりやすく解説されているので読みやすかった。
まるで親戚のおじさんが色々教えてくれるような感じ。
前半こそ税制度などの知識的な話だけど、後半はどちらかというとエッセイに近い、森永さんのトカイナカの話が面白かった!
一言まとめ
「老後は生活費を抑えて年金の範囲で生活する」
ということで今回は森永卓郎さんの『増税地獄』を紹介しました!
それではCiao!
コメント